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聖護院御伽草子

聖護院門跡のオリジナルキャラクターのページです。

二品之二

聖護院御伽草子

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二品之一

聖護院御伽草子

「後鬼、龍神が昇ってくぞ」
「そうですね前鬼さん。あの方向は……確か、滝がありましたか」

 

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序品之三

聖護院御伽草子

崖下の谷川は相当の流量がある、この谷筋の本流である。
川は進むうち徐々に勢いを増し、少し先で滝となって流れ落ちてゆく。
その滝壺の水辺には、上流の騒動と切り離されたかのように穏やかな空間が広がっていた。

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序品之二

聖護院御伽草子

一方、先に逃げていたウラは、川に面する崖の巨岩に登り、
しゃがみ込むように座っていた。
ウラの視線は自分が来た方角にじっと据えられていたが、
やがて待ち人到来の気配にその尻尾がはたりと振れる。

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序品之一

聖護院御伽草子

今は昔、大和国。
律令の制も定まりついた、華やかなりし世。
賑わう人界の傍らにあっても、山々の懐にはいまだ悠久の静かな時が流れていた。

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聖護院門跡のオリジナルキャラクターのページです。

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